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ほとけさまのお話

2020/05/03 ほとけ様になるいのち

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国へ出された「緊急事態宣言」も延長する方向となりそうです。

およそ100年前、同じような流行り病が世界を襲いました。「スペイン風邪」と呼ばれた悪性のインフルエンザです。当時、ある日本の家庭をその病が襲い、父親、兄弟と次々に失っていきました。そしてついには母親も病に伏し、このままでは一人の男の子を残していかなくてはならない状況になりました。お見舞いにきた方が少年を見て泣き叫びます。「あなたこんな小さなお子さんを残して死んだらいけませんよ!」しかしお母さんはこう言いました。「私は死にはしません。お浄土へ生まれさせた頂くんです。ほとけ様にしていただいて、この子を一生まもり続けます。」そうしてお母さんはご往生されました。

いのち終えたらほとけ様にならせていただくいのちを今、恵まれている。この不安な状況の中でも、いのちを根幹から支えてくださるのがほとけ様のみ教えなんだなあと痛感するお話です。

副園長

 

 

 

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