ほとけさまのお話
2020/05/21 あたりまえの不思議
ひかり幼稚園では5/18(月)より分散自主登園という形で運営しております。日本全体の新型コロナウイルスへの対策は長期的なものへと推移し、新たな生活様式が求められています。これまで当たり前だと思っていたことが、実はめぐまれたことだったんだと気づかされる毎日です。
源左(げんざ)さんという浄土真宗のみ教えを大変よろこばれた方がおられました。ある夏の日、突然の夕立にあい、源左さんはずぶぬれに。それを見たお寺の住職が「よう濡れたのう」というと源左さんは「ありがとうござんす、御院家(ごいんげ)さん。鼻が下向いとるでありがたいぞなあ。」とおっしゃったそうです。本当ですね。よく考えてみれば、鼻が上を向いていたら、雨で溺れてしまいます。ほとけ様の教えを聞くことは、そんな一見なんでもないこと、あたりまえのことに「いのち」の不思議を感じ、ありがたいことといただく心が育てられていくことでもあります。
夏の夕立の様に突然変わりゆく私たちの生活の中で、その中に溢れる「あたりまえの不思議」をよろこばせていただきましょう。
副園長