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ほとけさまのお話

2023/03/02 いのちの重さ

あるところに心優しいシビ王という王様がいました。ある日、そのシビ王のもとにケガをした一匹のハトが飛び込んできました。どうやらタカに追われて逃げてきたようです。シビ王はハトを匿ってあげることにしました。するとタカが飛び込んできて、ハトを返せと言ってきました。断ったシビ王にタカは「ハトの命は救って、腹をすかせた私の命は見捨てるのか。」と言いました。

そこでシビ王は、ハトと同じ重さの肉を自分の身体から切り落として渡すからどうか諦めてくれと言います。ハトを天秤の片方にのせて、もう片方に自分の身体の肉を削ぎ落して乗せていきます。しかし、どれだけのせても釣り合うことはありません。

 

そこでシビ王はあることに気づきました。そこでどうしたか。シビ王は自分がまるごと天秤の片方にのったのです。すると、もう片方にのった小さなハトとシビ王がぴったりと釣り合ったのでした。

「いのち」の重さは人だろうと、ハトだろうと一緒である。タカはそのことをシビ王に覚らせるためにあらわれた神様だったといいます。

副園長

 

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