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ほとけさまのお話

2023/04/05 春の訪れ

ある男は町の人たちが「春が来た春が来た」と言っているのを聞いて、春を探しに出かけました。しかし、「春はどこか」と一日中尋ねて歩き、幾重にも重なる雲を踏み分けて探してみたがついに春を見つけることはできませんでした。諦めて家に帰ってきた男はふと家の横に立つ梅の木の枝先を手に取りよく見ると、そこにはつぼみがすっかりと膨らんでいました。そこに春のすべてがみてとれたのでした。

これは戴益「探春」という漢詩のお話です。「春」を探しても見つかりませんが、季節の花や旬の野菜がなり季節がみえてきます。「仏さま」も探しても目には見えませんが、合わさる手のひらや深々と下がる頭。私や周りの方をそうさせたのは紛れもなく「仏さま」なのでした。

副園長

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