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ほとけさまのお話

2024/08/20 夜明け

夜明け前がいちばん暗い。これはイギリスのことわざだが、人間は古来から夜明けに希望を感じる生き物のようだ。たしかに、朝が存在しなければ、あらゆる生命は誕生しなかっただろう。しかし、夜が存在しなければ、地球の外に気づくこともできなかっただろう。夜がやってくるから、私たちは、闇の向こうの途轍もない広がりを想像することができる。(『夜明けのすべて』)

順風満帆の明るい人生の中では、私を包むはたらきに気づくことはできないかもしれません。しかし目の前が真っ暗になったとき、暗闇の中でも光る月や星に宇宙の広さを知らされるように、人生の行き止まりにぶつかったとき、私を照らし続けた仏さまの光にであっていくのでしょう。

副園長

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