ほとけさまのお話

お経の中にたびたび出てくる蓮華ですが、インドでは蓮華と一口に言っても色によって様々な呼び名があるそうです。

青い蓮華は「ウパラ」、赤い蓮華は「パドマ」、黄色い蓮華は「クムダ」、白い蓮華は「プンダリーカ」と呼ばれます。それぞれに呼び名をつけるのは、それぞれに特有のいのちの輝きを感じた方がいらっしゃったからだろうと思います。

私たちはそれぞれの蓮華を名付けたような感性をもってこども達のいのちを、周りの方のいのちを見ることができているでしょうか。こども達を「こども」と一緒くたにして、「なんでこの子だけ～できないのだろう」と嘆いたり、周りの人を「おとな」と一括りにして「大人のくせに常識のない人だ」と怒ってばかりいます。多彩な蓮華のいのちの輝きに別々の名を付けたように、一人ひとりの違うところをお互いに認め合いたいものです。

副園長