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ほとけさまのお話

2021/10/20 おかげさま

ある韓国出身の女性作家さんのお話です。彼女は韓国から日本へ移り住み、なんとか軌道に乗りはじめた頃、周りの人から「日本に来て立派になりましたね」といわれることが多くなりました。そんな時に日本では「おかげさまで」と言わなければなりません。韓国にはそのような言葉遣いもなければ「私は韓国から一人で来て、誰の力も借りずにやってきた!」という思いが強かった為「おかげさまで」という言葉が言いづらかったそうです。

しかし次第に彼女に変化が起きたといいます。最初は無理やり言っていた「おかげさまで」という言葉が、何度も言う中で口だけでなく心でも「おかげさまで」と思えるようになってきたそうです。私たちは言葉に育てられ、言葉に心を拓かれていくことがあるのでしょう。

こどもたちと一緒に「いただきます」「ごちそうさま」といったり、仏さまに手を合わせ「なもあみだぶつ」とお念仏するなかに育てられていく心をを大切にさせていただきましょう。

副園長

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蓮華の名前
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