先頭に戻る

ほとけさまのお話

2021/12/22 お寺の鐘

最近、幼稚園の園児さんや地域のこどもが保護者の方と一緒に品秀寺の夕方の鐘つきに来てくれることがございます。どなたでもついていただいて構いませんので、どうぞお時間あります時に一度お越しください。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」という平家物語の冒頭の言葉を思うと、鐘の音から感じられる諸行無常の教えは、必ず崩れゆく世の寂しさを思い浮かべますが、諸行無常という言葉が持っているこころはそれだけではないと思います。枯葉が散るのも無常であれば、花が咲くのも無常です。

      花には散ったあとの悲しみはない

      ただ一途に咲いた喜びだけが残るのだ (「花」坂村真民)

必ず終わりゆく私たちのいのちも今、この上なく輝いている。そのことを町中に響き渡る大きな鐘の音は教えてくれているのかもしれません。    

副園長

 

 

Before
かかわり
生かされている
Next