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ほとけさまのお話

2022/02/01 生かされている

  カニを食べた カニの一生を食べてしもうた カニにもろうた今日の私のいのち

  芋を食べた  芋の一生を食べてしもうた  芋にもろうた今日の私のいのち

  そう思ったらお念仏がこぼれてやまぬ

 

北海道にいらっしゃって浄土真宗の教えをよろこんでおられた島本邦子さんというお方の詩です。カニをいただけば、そのカニが生きてきた一生が今日の私のいのちを養い、お芋をいただけばそのお芋の育ってきた一生が今日の私のいのちを支えてくださっている。この私を生かしてくださるいのちのすがたに仏さまのお慈悲を重ねて味わっておられます。仏さまの教えをきかせていただく中でお食事だけでなく、水や空気や、私を支えるすべてのものに手の合わさっていく心が少しずつ育まれていくのでしょう。

副園長

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お寺の鐘
絶対に
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