ほとけさまのお話
2022/04/07 わけ合えば
あるところにケチなお坊さんがおりました。そのお坊さんのお師匠様は決して叱ることはありませんでしたが、ある二人のお坊さんと共に生活するように言いつけます。その二人は布施のこころを大切にしているお坊さんでした。
お団子一つであってもその二人は必ずみんなと分けて食べます。一方ケチなお坊さんは二人からもらうことはあっても、自分のものを分け与えることはありませんでした。
しかし分けて食べている二人が「おいしいね」といつも喜びながら食べている姿をみて「もしかしたら分けて食べたらおいしいのかも。」と考えます。
そこで二人に自分の食べ物を分けて食べると「ありがとう」とお礼を言われ、「おいしいね」と共に喜びながら何倍もおいしいご飯になったのでした。
「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる うばい合えば憎しみ わけ合えば安らぎ」という相田みつをさんの詩が響いてくるようなお話です。
副園長