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ほとけさまのお話

2025/06/23 でんでんむしの悲しみ

ある日、一匹のでんでん虫は、大変なことに気がつきました。「わたしは今までうっかりしていたけれど、わたしの背中の殻の中には悲しみがいっぱい詰まっているではないか」そのことをお友達のでんでん虫に相談すると「あなたばかりではありません。わたしの背中にも悲しみはいっぱいです」そこで別のお友達を順々に訪ねて行きましたが、どのお友達も、同じことを言いました。でんでん虫は気がつきました。「悲しみは、誰でも持っているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしは、わたしの悲しみをこらえて行かなきゃならない」(新見南吉「でんでんむしの悲しみ」 あらすじ)

 

悲しみを抱えているのは私だけではない。あたりまえのことのようですが、そのことに気付くのは難しいものです。仏さまは「どんなひとも見捨てない」とおっしゃいます。そこには私には見えない、無数の悲しみに思いを寄せる仏さまの心が伺えます。

副園長

 

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